階段周りの子供の転落を防止するための安全対策

階段周りの子供の転落を防止するための安全対策 未分類

寝返りやハイハイなどを経て、いつの間にか一人で歩き回れるようになるわが子の成長は感慨深いものですが、同時に、行動範囲が広がることで思わぬ危険も増えていくもので、安全だと思っていた室内が実は小さな赤ちゃんにとっては危険だらけであることに気づきます。

ベビーベッドの中で多くの時間を過ごしていたころにはあまり意識していなかった部屋の至る部分が原因で、不慮の事故につながってしまう可能性があるのです。日々活発になっていくわが子にひやひやしてしまった経験があった方もいるのではないでしょうか。テーブルの角や、コンセント、電化製品など、危険なポイントをあげればきりがないですが、2階建て住宅にお住まいの方にとって対策が必要なポイントの一つに階段があります。

赤ちゃんが目を離したときに階段に勝手に上って思わぬ場所に行ってしまわないか、または階段から落ちてしまわないか心配に思ったことがお子さんをお持ちの方なら一度はあると思います。赤ちゃんに階段を上らせない・階段から落ちないようにするための対策をご紹介します。

階段周りの安全対策が必要になるのは生後何か月頃?

赤ちゃんの成長速度はどのくらい?

寝返りを経て、早い子では 生後4、5カ月頃からずりばいずりばいをしだすようになります。ずりばいとはうつぶせの状態で前後に這って進む動作を指します。その後、生後8カ月前後でお尻を持ち上げられるくらい下半身の筋肉がついてくることでハイハイができるようになってきます。ハイハイは、お尻を上げた状態で、手のひらと膝を使って進む動作で四つばいとも言います。

ハイハイはほかにも、お座りの状態で手と下肢を使って進む「いざりばい」や、四つばいの状態から膝を床から離し、手のひらと足の裏を使って進む「高ばい」などもあります。ハイハイができるようになった後はどんどん行動範囲がひろがり、生後8カ月~11カ月頃でつかまり立ち、生後9カ月~1歳頃にはつたい歩きができるようになっていきます。

階段周りの安全対策はいつまでに必要?

もちろん成長速度は個人差が大きいためあくまで上記は目安ではありますが、ハイハイができるようになったあたりから動きが活発になり行動範囲もぐっと広がり、階段にも興味を示すようになっていきます。当然一人では危なかしく、親が常に行動を見守っていないと危険な状態ですので、遅くとも赤ちゃんがハイハイができるようになるまでには階段周りの安全対策をしておく必要があります。次の段落から、赤ちゃんがハイハイができるようになるまでに対策しておきたい階段まわりの事故防止ポイントについて確認していきましょう。

階段周りの安全対策は?

階段にちかづかせない

まず赤ちゃんを階段に入らせない方法についてご紹介します。

赤ちゃんを階段に入らせないようにするには、ベビーゲートを設置することが有効です。ベビーゲートにもさまざまな種類がありますので、選ぶ際には階段周りに適しているタイプのベビーゲートを選ぶようにしましょう。

具体的には、階段上にはバリアフリータイプのベビーゲートを選びましょう。壁に突っ張るタイプのベビーゲートは足元に棒があるので、またいで通る必要があり、赤ちゃんは通れなくても他の家族がうっかり躓いてしまう可能性が考えられます。階段の上で躓いてしまうと転落につながりかねないため、突っ張るタイプではなくバリアフリータイプのベビーゲートを選びましょう。ベビーゲートの注意事項には、階段上での使用が可能か記載されているので忘れずにチェックしましょう。また、ビスやねじで固定するタイプのベビーゲートの場合、取りつけたい壁がビスやネジを打ち込めるか、そもそも壁に穴をあけて良い物件かどうか、また強度に問題はないかを確認しましょう。

階段から転落防止

次に、赤ちゃんが階段に入った際に転落を防止する方法についてご紹介します。

転落防止ネット

転落防止ネットを階段に取り付けることで、階段の隙間からの落下を予防することができます。通販などで色や素材、サイズを選んで購入することが可能で、取付けも壁に穴をあける必要がないため賃貸物件にお住まいの方でも取付やすいでしょう。落下を受け止める為に地面に対して平行に張って使うネットもあります。

滑り止めマット

滑り止めマットを階段の一段一段に設置することで、手足を滑らせて階段から落下する事故を予防することができます。滑り止めマットには主に以下の3つの種類があります。

1 階段のコーナーに取り付けるL字アングルの滑り止め

こちらは粘着テープで接着するカバーで階段の角部分を保護するタイプです。クッション性があるため、万が一階段上で転倒し角にぶつかったときに衝撃を和らげてくれる効果があります。

2 階段の端に貼るテープやシールタイプの滑り止め

階段の端に貼るテープやシールタイプの滑り止めは、素材そのものに滑りにくい加工がされていて、転倒しやすい高齢者がいるご家庭で厚みの薄い滑り止めを設置したい方に向いています。好みの長さにカットして粘着テープを貼るだけで設置が可能です。 粘着テープが強力な場合、賃貸にお住まいの方の場合は退去する際に原状復帰が難しい場合があるため購入の際はよく確認しましょう。

3 幅広のマットタイプの滑り止め

階段部分の冬場の冷えが気になる方や防音効果を期待する方におすすめです。また、おしゃれなデザインのものも多く階段の角までカバーできるタイプもあります。

これらの対策を一つだけでなく複数組み合わせることでより階段周りでの不慮の事故を防げる可能性が高まるため、できる範囲で予防策をとることが大切です。しかし、家庭での事故を防ぐ上で1番大切なことは、できる限り「赤ちゃんから目を離さない」ということです。事故防止グッズを設置したからずっと赤ちゃんから目を離しても良いということではありませんので、ご家族で協力して常に赤ちゃんを見守るようにしましょう。

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