子供がベランダから転落する危険を回避するための対策とは

ベランダから子供が転落しないためにできる対策 未分類

子供がベランダから転落する事故が増加中

まずは下記動画をご覧ください。

関西テレビさんが制作されている子供の転落事故に関する報道になりますが、簡潔に整理されています。社会の仕組みとしてこういった事故が発生しないようにしていきたいですね。ひとつずつ考えていきたいと思います。

保護者が目を離した隙に、子供がベランダから転落

近年テレビのニュース番組や新聞で、「子供が自宅のベランダから転落した」という事故が報道されることが増えてきています。2019年においても既に、大阪のマンションで2歳の男児がベランダから転落した事故が起きています。

これらの事故は一軒家やアパートの2階、3階だけでなく、マンションの5階、10階などの高層階からの転落事故も報告されているほどです。これは高層マンションの増加が、ベランダからの子供の転落事故の増加の一因であるとも言われています。

ベランダからの転落への一番の対策としては、子供がベランダにいる時は保護者が目を離さないことです。しかし子供の行動を家族が見守ることができればよいのですが、日々の生活の中で常に子供のそばにいることは現実的ではありませんね。

昔は女性は家庭の中で子育てに専念することが多く、また3世代、4世代の大家族の大人数で、子供の安全を見守ることができた時代もあります。
しかし現在では両親と子供だけの核家族が増加し、夫婦で共働きの家庭もとても増えています。仕事や買い物などの外出時に、子供だけで留守番をさせないといけないことも多いのが現実です。

昔と違って子供を常に見守るのは難しくなっていますが、他にも転落防止への対策方法は色々あります。そこで「子供がベランダから転落してしまう原因」は何なのか、「子供がベランダから転落してしまわないために保護者ができること」は何なのかを、これから一緒に見ていきましょう。

子供は高さの危険に鈍感

子供のベランダからの転落事故を考える上で大切なのは、「子供は高さについての危険に鈍感」だということです。

人間は年齢を重ねていく間で、色々な危険を経験しながらその危険性に対して敏感になっていきます。高さの危険についても同様で、「平気だと思って少し高いところから飛び降りたら、足が痛かった」、「きちんと着地できると思ったのに、バランスを崩して足をねん挫した」等の体験を通して、「高い場所は危険である」ということを学習していくのです。

しかし子供はそういった経験が浅いため、「高い場所から落ちると危ない」という意識がまだまだ薄い、という点に気をつけておかないといけません。1、2歳くらいの幼児の場合はなおさらで、高さ自体を認識することができないでしょう。

近年では子供の遊び場がどんどん減ってしまっているため、ジャングルジムなどの高いところへ登る機会も減っています。こういった社会的な事情も、子供の高さの危険への認識を弱めているといえます。

また子供は一つのことに夢中になると、周りが見えなくなってしまいがちです。ベランダで遊んでいるうちに、大した理由も無く柵によじ登ってしまうことも大いにあり得ます。

大人なら「危ない場所には近づかない」という行動を選択することができますが、子供や幼児には十分な危険回避能力はまだ備わっていません。そのことを周りの大人たちが十分に認識しておくことが、転落対策を考える上では最重要です。

ベランダに柵があるからと安心しない

「ベランダには柵があるから安全」と考えるのは危険です。柵には確かに転落防止の効果があります。しかし大人が思っているよりも、子供は意外と高い柵でも乗り越えることができてしまうのです。報道された転落事故でも、子供の背丈よりもずっと高い柵を、子供が自分一人で乗り越えてしまっています。

子供の筋力はまだまだ発達途中なので、力自体は弱いです。その代わりに子供は体重が軽いので、少ない力で自分の身体を持ち上げたり、飛び上がったりすることができるのです。このためある程度の年齢の子供なら、ベランダの柵くらいなら軽々と乗り越えることが可能になります。

またエアコンの室外機やガーデニングの棚などを、ベランダに置いてあるご家庭も多いと思います。こういった物があると、1歳くらいの幼児でも荷物によじ登ることで、ベランダの策を乗り越えてしまいます。

ベランダの柵はあくまでも「ふらついたり、つまづいたりした時の転落予防」としてあるものです。自分から乗り越えてしまった場合には転落防止の効果はずっと薄れてしまうことを、念頭に置いておきましょう。

小さな窓でも、子供にとっては危険があります

高層マンションでは、窓は開かないようになっていたり、ほんの少ししか開かないようになっている場合があります。窓の開閉を実際にしてみて、子供にとって安全かどうか確認しましょう。

安全でないと思った時の対策として、窓に取り付ける転落防止柵や取り付けるタイプのロックやストッパーなどあります。取り付けるタイプのロックやストッパーは、窓の上に取り付けるなどの配慮をして、子供が届かない位置でコントロールをできるようにしましょう。

ベランダから子供が転落しないためにできる対策

ベランダから子供が転落しないためにできる対策

子供のそばから離れる時は、ベランダの窓に鍵をかける

仕事や外出、家事などで子供のそばから離れる時は、ベランダの窓に鍵をかけておくことが、まずは一番大切です。
「昼寝でぐっすり眠っているから大丈夫だろう」、「テレビに夢中だからしばらくは動かないだろう」と思っていると、いつの間にか勝手にベランダで遊び始めてしまうかもしれません。こういった事態にならないためにも、ベランダに用事がある時だけ窓の鍵を開けて、ベランダから去る時は鍵を閉める、ということを習慣づけておくとよいでしょう。

ただしある程度の年齢になると、子供が自分で鍵を開けられるようになります。このような場合は、他の対策法も合わせて実践することが大切です。
また現在では窓が一定の幅でしか開かないようにロックできるような器具も販売されています。こういったものも併用すると転落防止の効果がアップします。

ベランダに踏み台となるような物を置かない

上でも見たように、ベランダに子供がよじ登れる物が置いてあると、転落への危険性は格段に高まります。実際に、報道されている転落事故では「ベランダに置いてあった踏み台や箱などに、子供がよじ登ってしまった」ことが原因となっていることがとても多いのです。不必要なものがベランダに置いてあるなら、まずはそれらをベランダ以外の場所へ片付けましょう。

中には子供に家事のやり方を覚えさせるために、踏み台に乗らせて洗濯ものを干す手伝いをさせている、というご家庭もあるようです。
子供に家事を覚えさせることも確かに大切なのですが、ベランダに踏み台を置いたりそれに乗らせることは危険です。子供には部屋の中での手伝いを頼むようにしておきましょう。

またエアコンの室外機などのどうしても片付けられない物の場合は、日よけのひさしなどで斜めになっているものを上部に設置すると、子供が上に乗れなくなります。
こういったものを上手く利用して、子供が踏み台にできるものをベランダからなくしましょう。

ベランダの近くの部屋に、子供が運べるような軽い家具がある場合も要注意です。
子供は何でも遊び道具にしてしまうため、部屋の中のおもちゃ箱や椅子などを、自分でベランダに運び出してしまうこともあり得ます。「一人でベランダに出ない」、「ベランダには物を持ち込まない」ということを、普段から子供によく言い聞かせておきましょう。

あとは物は置いていなくてもベランダの柵に布団を干すご家庭も多いと思いますが、干した布団に子供がジャンプしてのしかかって、その勢いで布団ごと子供がベランダの外側に落ちてしまった、という事例もあります。
子供は面白そうなものがあると、何にでも興味を持って遊びに結び付けてしまいます。想像力が豊富で行動力があるのはとても素晴らしいことですが、保護者が一緒にベランダにいる時でも、油断せずに子供の行動を見ておくことが重要です。

危なくない程度の高さで遊ばせる

小さな頃からマンションなどの高層階で暮らしていると、高さに対する怖さが分からないまま育ってしまいます。子供と一緒に外に遊びに行く時を利用して、怪我の危険がほぼ無い程度の高さで遊ばせるのも効果的です。公園の子供用のジャングルジムやブランコなど、保護者がきちんと見ている場所で、高さに対する認識力を強めていくのです。

危ないからと言って、高い場所を避け過ぎてしまうのは逆効果です。人間は痛い思いを経験することで、色々な危険に対して用心深くなっていきます。大怪我につながるほどの経験をさせてはいけませんが、日々の遊びの中で、高さへの危険察知能力を鍛えておいてあげましょう。

ここまでで見てきたように、子供のベランダからの転落対策としては、保護者ができることが意外と多くありますね。
「子供のベランダからの転落事故」の報道を見ると、「保護者が見ていない時」、「ベランダに踏み台となるものがある」、「ベランダの窓のカギが開いていた」といった点が共通していることがほとんどです。逆に言うとこれらの点に着目してしっかりと対策をしておけば、子供の転落事故への予防効果はぐっと高まることになります。
子供は遊びに夢中になると、周りが見えなくなってしまうものです。子供に代わって、保護者の大人たちがしっかりと転落対策をしてあげることが大切ですね。

移動や行動が自分の意思できるようになった時にしてはダメな事を教える

1歳くらいのこの頃であれば、親の表情や口調に感じ始める事ができます。長い目で、ダメな事を教えていきましょう。2歳くらいになると、ロックをおもちゃのようにカチャカチャする子もいますので、子供が操作できないロックをかけれるようにしたりして、危ない行動ができないように対策をしましょう。

感情や意思表示ができるようになった時にベランダの危険性について教える

3歳、4歳となると、自我も出てくるので、しっかり感情を見てあげたりする配慮も必要です。色んな事ができるようになっているのにも関わらず、未熟な部分もたくさんあります。一緒にコンビニまで行く?と聞いたら、行かない、テレビを見ている、と答えたかと思って、用意をして玄関を閉めると、泣き出している声が聞こえる、なんていう事もしばしばあります。その時に大丈夫、といっていても、すぐに大丈夫ではなくなる事が多々見受けられます。大人にとっての少しの時間が、子供にとっては長い時間もあるのです。
できる限り、保護者や大人の目の届くところに、子供を置いておく必要があります。私は、子供が小さい頃は、男の子という事もあり、窓という窓全てに後付けのロックとストッパーを取り付け、その操作は、絶対に見せませんでした。子供を授かった時から取り付けていたので、子供は、それがロックという事を知らずに、もともと付いているロックばかりカチャカチャしていました。そして、常に気配を感じれるところに子供を置いて、カチャカチャしていると、子供が見ていない時に後付けロックを外し、一緒に開けてここまでしかこの窓は開かない、と教えました。
ベランダに通じる窓をカチャカチャしていると開けますが、絶対に子供から目を離さず、この場所はとても危ない事、落ちたらもう二度と会えなくなってしまうかもしれないという事、ベランダは大人と一緒にいないといけないという事を、常に話していました。子供が危ない事を本当に理解すると、そこからたくさんの事を吸収してくれます。じゃあ、ここは危ないのか?何故危ないのか?危ない目に合わない為にはどうしたらいいのか?といった質問攻めに合うかもしれません。そう言った質問に答える事は、絶対につながっていく事なので面倒と思わず、命の大切さを教えてあげてください。

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