家族にとっての憩いの場であるリビング。
食事だけではなく、コミュニケーションの場として住まいの中でなくてはならない貴重な空間ですが、子供にとっては危険な場所でもあります。
大人にとってはリビングは心休まる癒しの空間ですが、子供にとっては、ともすると大けがを招きかねない危険が多々あるからこそ、親としてしっかりとした対策が求められています。

子供がいるなら気をつけたいリビングに潜む危険とは?

大人目線では「リビングに危険がある」と言われてもピンと来ないことでしょう。

しかし、「子供目線」で考えると、リビングには様々な危険がありますので、どのような危険があるのか、具体的に上げてみるとしましょう。

家具の「角」

大人にとって、家具の角などさほど意識するものではないでしょう。しかし、子供にとっては危険なものです。

まず、大人と子供は身長が異なりますので、大人にとってはさして気に留める必要がない家具も、子供の身長では丁度頭・顔の部分となり、顔や頭に角が当たる可能性もあります。

リビングを走り回っている子供がふとした拍子でテーブルの角に頭をぶつけて大惨事に…といったケースも、決して「あり得ない話」ではありません。

むしろ活発な子供であれば、リスクの可能性の高いことなので、十分に留意しておいた方が良いでしょう。

何気ない「置いてあるもの」

こちらも大人にとっては気に留めるようなものではないでしょう。

座布団、ソファーなど、床に置いてあるものは、大人にとっては何の変哲もない、リビングの一つのアイテム程度の認識でしょう。

しかし、子供にとっては時には「大きな障害」になってしまいます。

まだまだ小さい子供であれば、座布団やソファーも十分に「大きな障害物」になります。

歩き始めて間もない子供の場合、座布団でさえ跨ぐことが難しい障害物です。

他にもちょっとした物置、テレビやエアコンのリモコンなど、大人にとっては「どこに危険な要素があるのか」と思うようなものでも、子供にとっては障害物です。

更に、先の項で挙げた「家具の角」と合わせると、丸まった座布団に足を取られて転んでしまい、頭や顔を家具の角に打ち付けてしまう可能性もあります。

小さな「物」も子供にとっては危険が潜んでいる

子供はまだまだ「常識」が分かっていません。

小さければ小さいほど、常識はまだまだこれから作られていくものなので、大人の価値観の常識が通用しません。

そのため、考えられない物を口に含んでしまう可能性もあります。電池、ゴミなど、大人であれば「不用品」としか思わないようなものも、子供にとっては好奇心を刺激されるアイテムで、口に含んでしまう可能性もあります。

他にも喫煙者であればタバコ、灰皿も子供にとっては好奇心の対象ですし、近年であればスマートフォンの充電ケーブル等も危険性があります。

まだまだこれから形成される子供の常識・価値観は、大人の常識を簡単に覆します。

その点では、リビングに物が散乱されていればされているほど、子供に危険が潜んでいることを自覚しておく必要があります。

目に見えない恐怖もある

子供は内面だけではなく、体質の面でも大人とは異なります。

例えば皮膚が薄かったり、免疫機能が低かったり。

大人にとってはまったく負担のないものも、子供にとっては負担になっている可能性もあります。

例えば冷暖房。「大人の常識」で温度を設定すると、大人にとっては快適な空間となりますが、子供にとっては負担を強いられる空間になっている可能性もあります。

空調だけではありません。ばい菌等でも同様です。

リビング内が埃っぽい場合、大人としては多少ムズムズする程度だとしても、子供には計り知れないくらいの大きな負担がかかっているケースも十分に考えられます。

子供をリビングの危険から守るための対策とは?

リビングには様々な危険が待っていることが分かっていただけたのではないでしょうか。

では、具体的にどのような対策が必要なのかについてもチェックしてみるとしましょう。

「大人の常識」で判断しない

まず大前提として、「大人の常識」で考えないことです。

文字通り、「子供目線」で考慮しなければなりません。安全・安心なのかは「自分にとって」「大人にとって」ではなく、子供にとって考えることが大切です。

大人とすればわざわざ説明する必要のない「当たり前」のことでも、子供にとっては「よく分からないこと」「好奇心を刺激させられるもの」になります。

小さい物はなるべく置かない

ボタン式の電池、ペットボトルのキャップ、薬等、小さいものはなるべくリビングには置かないよう心掛けると良いでしょう。
これらは大人にとっては特に気にかけるようなものではありませんが、子供にとっては興味の対象です。一体どのようなものなのか、興味があるからこそ、手に取ったり、時には口に含んでしまったり。
このようなリスクを避けるためには、子供に言葉で「危ないからダメだ」と説明するよりも、子供の手に届くところには置かないことが大切です。

「子供の目線」を考える

単純に、大人と子供とでは「目線」が違います。

大人の場合、男性であれば170cm前後、女性であれば155cm前後が多いかと思いますが、子供はもっと小さいです。そのため、大人が見えていないことが見えたり、逆に大人が見えることが見えていなかったり。

文字通り「見えている世界」が違いますので、子供の視線で考えてみると良いでしょう。

家具にしても、子供の頭の部分に角があったりというケースも多いです。そのため、万が一を想定して家具の角には安全対策のキャップを付けておくなど、大人にとっては「必要ない」ものでも、十分に子供の安全対策になります。

子供のことを欠かさずにチェックしておく

この点はなかなか簡単ではないことは重々承知していますが、常に子供から目を離さないよう気を付けることも大切です。

理想を言えば一挙手一投足、子供を見ていることですが、特にチェックする点として子供の何気ない仕草です。

例えば先に、空調も大人にとっては快適でも子供にとっては負担になっている可能性があるとお伝えしました。

子供が急に鼻をすすりだしたら子供にとっては何らかの負担がかかっていることを意味しますし、大人にとっては何もない状態でも、子供がくしゃみを頻繁にしているようであれば、子供にとっては「快適な空間ではない」ことも意味しますので、空調や部屋の衛生を見直す必要があります。

壊れやすい物は置かない

ガラスなど、壊れやすい物もなるべく子供の手に届かない所、視界に入らない所に置いておくよう心掛けましょう。

視界に入れば興味を持つのが子供です。手の届かないところにあるからこそ、余計興味をそそられることもあるでしょう。

ましてやそれが壊れ物の場合、最悪子供に被害が及ぶ可能性もあります。

ガラスなど壊れやすいものはもちろんですが、他にも壊れやすいものは、子供は加減を知らないので、ただ遊んでいるだけでも破壊してしまい、破片が飛び散って子供に危害を…という可能性もあります。

子供の成長に合わせた価値観を

家の中は大人にとってもプライベート空間です。インテリアなど、楽しみ方は自由ですが、子供が小さい間は自分自身の価値観よりも、子供の価値観に合わせた方が良いでしょう。
大人にとっての利便性やおしゃれさではなく、子供の暮らしやすさこそ何よりも優先した方が良いでしょう。

そして、子供は成長します。その点も踏まえ、常に「その時の子供にとって」理想の環境を作ることが大切です。

特に成長期の子供の成長は早いです。乳児期には乳児期の、小児期には小児期の「対策」が大切になりますので、子供のがどれだけ成長しているのかもしっかりと考えておくと良いでしょう。

理解は一度ではなく、反復させること

大人であれば一度注意すれば良いでしょう。

しかし、子供は一度注意されたくらいでは物事を判断できません。

そのため、何度も繰り返し優しく注意し、時間をかけて分かってもらうというスタンスが大切です。

「何度同じことを言わせるんだ」という注意は、大人相手であれば分からないものではないのですが、子供を相手にした時、無駄に敵意や反感を与えているだけにしかならない可能性もあるという点は覚えておいた方が良いでしょう。

最後に

子供と大人は価値観が異なって当然です。

そのため、大人にとっては安息空間であるリビングも、子供には危険がたくさんありますので、大人の常識・価値観での「安全」ではなく、子供の価値観・視線を考えることが大切です。

さらには子供の成長を踏まえ、子供にとって何が危険なのかを考え、危険を排除しつつ、子供の成長に合わせてリビングを作り上げることが求められます。