子供やペットを転落事故から守れ!吹き抜けの安全対策をご紹介!

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吹き抜けは何と言ってもその開放感が最大のメリット。吹き抜けとは複数階にまたがる空間のことをいいます。

狭い土地でも家を広く感じさせることができますし、採光や風通しの面でも有利です。商業施設やホテルなどのエントランスが吹き抜けになっているのを目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。戸建て住宅の場合には2階建ての家が多いので、1階と2階をつなげて大きな空間を作っています。

一方、お子さんのいる家庭では安全対策が特に気になるところ。
東京消防庁の統計によれば、子供の転落事故は2階の高さからのものが最も多く、またその7~8割が入院が必要となる中等症以上と診断されています。もちろん、我が家の中でそんな恐ろしい事故は起こしたくはないですよね。

今回は吹き抜けの代表的な安全対策である「転落防止ネット」と「柵(フェンス)」についてご紹介していきます。我が家の吹き抜けの安全対策をどうしようか迷った時、参考になれば幸いです。

吹き抜けは設計時に大変魅力的である

吹き抜けは子育て世代に人気の間取り

吹き抜けのある家に住みたいという理想をお持ちの方も多いと思います。家の中に吹き抜けの空間があると開放感が感じられますし、高い位置から光が差し込んで部屋全体が明るくなります。

また、一般的な住宅よりも天井が高いので、狭さや圧迫感を感じることがありません。狭い土地に建てられた狭小住宅の場合、吹き抜けをもうけることで空間を広々と使えます。吹き抜けは1階と2階がつながっているため、コミュニケーションが取りやすいというメリットもあります。下の階にいても上の階にいる家族の気配を感じられます。

そういったメリットがあるため、吹き抜けは子育て世代に人気の高い間取りといえるでしょう。

吹き抜けは安全面でデメリットもある

吹き抜けは明るく開放的な空間が魅力ですが、メリットばかりではありません。当然ですがデメリットもあります。

吹き抜けのデメリットとして挙げられるのは、落下など不慮の事故が発生する恐れがあることです。吹き抜けの2階部分には手すりや柵を取り付けることが多いですが、小さいお子さんの場合にはその間や隙間からするりと落ちてしまうことがあります。大人であれば入れないような隙間に、子供が入り込んでしまうことは意外と多いです。子供の体は頭が重いのでバランスが崩れやすく、大人よりも転落しやすいです。お子さんが小さいうちはそういったリスクがつきまといます。

また、吹き抜けにはリビング階段が設置されていることが多く、階段から転落してしまう危険もあります。階段によっては手すりなどが付いていないデザインもあります。また、スケルトン階段なども吹き抜け空間に人気の階段です。スケルトン階段は階段の骨組みと段板だけで構成されており、蹴り込み板のないデザインになっています。スタイリッシュでお洒落な階段ですが、落下しやすいので安全面では劣ります。

転落防止ネットのメリット・デメリット

吹き抜けの家に住む場合、どのような安全対策を講じればいいのでしょうか。具体的な安全対策について紹介します。

吹き抜けの安全対策として効果的なのは、転落防止用ネットを取り付ける方法です。転落防止用ネットは、2階の廊下部分や階段の手すりに取り付けて、転落しないようにするネットになります。

また、万が一転落しても身体を受け止めてくれるようにネットを張る場合もあります。ネットを張っておくことで、小さいお子さんがいるご家庭でも安心して生活することができます。

いざ転落しても安心なうえ、汎用性が高い

転落防止ネット(安全ネットとも呼ばれる)とは、その名の通り吹き抜けや柵の隙間に張って転落を防止するネットのことです。そして転落防止ネットの最も大きなメリットは、万が一転落してしまってもネットで受け止めることができるということでしょう。

子供の転落だけでなくペットの事故や大きな落下物を物理的に防止することができるため、特にフェンスを何かとすり抜けたり飛び越えたりしがちな猫やうさぎを飼っているご家庭にもおすすめ。

また、汎用性が高いのも見逃せない強みです。吹き抜けだけでなく、ベランダや階段などにも使うことができます。おまけに位置によってはちょっとハンガーをかけておいたり、季節のイベントの飾りつけに利用できたりと便利に活用することもできます。

柔らかいので子供がぶつかってもケガにつながりにくい、壊れにくいという一面も。

デザイン性に乏しい、考えるべき条件が多い

一方、ネットである以上空間デザインには限界があります。カラーバリエーションはありますが、重厚だったりしっかりした雰囲気は出しづらいというのはデメリットでしょう。

また、吹き抜けに設置したネットはせっかくの開放感を多少なりとも損なってしまうという側面もあります。風通しや採光の上ではそれほど問題にはなりませんが、人によっては圧迫感を感じるかもしれません。加えて「万が一人が転落した場合、その衝撃に耐えられる」ような状態にするためには考えるべき条件が多くあります。

まずネットそれ自体が人の重さを受け止めるのに十分なくらい丈夫でなくてはならず、またそれを支える梁なども相応に頑丈でなくてはなりません。屋外でも使えるような紫外線にも強いクオリティのものだとより安心できるでしょう。

太い分より圧迫感が出てしまうのが少し悩ましいところですが……。

転落防止用ネットを活用するメリットは、やはり安全対策として効果的なことが挙げられます。わざわざネットを張らなくても、子供の様子を見ていれば大丈夫と思うかもしれません。しかし、子供の行動を常に目を光らせているのはなかなか大変です。また、小さいうちは成長が著しいので、昨日までできなかったことが突然できるようになっていることもあります。

転落防止用ネットはどうやって取り付ける?

転落防止用のネットはホームセンター等でも販売されていますし、インターネットのショッピングサイトでも販売されています。吹き抜け部分の手すりや階段に合わせて、サイズをオーダーすることもできます。自分で購入して取り付けられるようになっていますが、自分で取り付けるのが不安という場合には工務店などに依頼するといいかもしれません。

また、転落防止用ネットであればいつでも自由に取り外すことができます。子供が成長した後には落下する心配はなくなりますから外しても大丈夫です。ネットのカラーを選ぶ時も、周りに馴染む色を選ぶだけであまり目立たなくなります。それから転落防止用ネットは、ペットを飼っている場合などにも重宝されています。

柵(フェンス)のメリット・デメリット

デザイン性に優れる

こちらは元からある柵に板や柱を取り付け、隙間を減らすことで安全を確保する方法です。
ネットとは違い、デザインの選択肢が非常に多くあります。

透明なアクリル板で開放感と安全性を両立させるもよし、木の板で空間に温かみを出すのもよし、塗装された金属板でモダンさを強調するのもよし。異なる素材を組み合わせたり、異なる形状の板や柱を組み合わせて自由なデザインを実現できるのも強みです。

また、ネットと違い板はその大きさや位置によっては2階、3階の床からの落下物を完全に防げるという点もポイント。ネットの目をすり抜けて落ちるほど小さいのに、人に当たると危険だったり、床を痛めたりするビー玉や電池、積み木などといったものをシャットアウトできます。

お子さんがいると部屋が散らかりがちになるものですから、この点は有難いものです。

転落を阻止できない、種類によっては高価

一方、転落を予防はしてもネットと違い物理的に阻止することはできないのが最大のデメリットになります。

もっともネットと違い吹き抜けならではの開放感を十全に発揮できるという強みはありますし、万が一を起こさないために床から天井までをカバーする大きな柵というのもあります。
大掛かりな工事にはなりますが、やんちゃなお子さんやジャンプ力の高いペットがいるなら検討する価値はあるでしょう。このタイプの柵はロフトでも見かけることがあります。

また、素材やデザインによってはネットよりずっと高価になってしまうというデメリットも。こだわることができる分、求めてしまうとキリがないという点も難しいところですね。

ここまで「転落防止ネット」と「柵(フェンス)」についてご紹介してきましたが、個人的にはこの2種をうまく組み合わせるというのもありだと思います。
ネットは転落を直接防止できるうえ、物干し竿代わりに使えたりと便利な面も多いですが、こればかりだとどうしてもデザイン性が貧弱になってしまいます。

また、床からの小さな落下物に対しては無力です。一方、隙間なく板を張るタイプの柵であれば細かい落下物の心配はなくなりますし、木やアクリルなど内装に合わせたデザインが可能。

注文住宅で吹き抜け空間を作る場合には安全性の高い手すりや階段にする

注文住宅を建てる場合には、手すりや階段を安全性の高いものにすることで転落を防ぐこともできます。例えば格子状の手すりの場合、格子の間隔は狭い方が安全性は高くなります。子供の頭が入らない幅にすることで、転落するリスクを減らせます。

それぞれの強みを生かすというのもやり方の一つかと思います。

この記事が、お子様やペットの安全性向上に繋がれば幸いです。

親が想像しないような思わぬ行動を取ることも多いので、予め万が一の場合に備えていた方が安心できます。転落防止用ネットを利用するデメリットとしては、見栄えが悪くなることが挙げられます。せっかくお洒落でスタイリッシュな吹き抜け空間にしたのに、ネットを取り付けたことでお洒落ではなくなってしまったということもあります

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