大人がソファーに座る時、ソファの高さはそれほど高いと感じないでしょう。
しかし赤ちゃんからしてみると、大人達が想像するよりも非常に高いです。ソファーではありませんが、毎年ベッドから落ちて怪我をされる方がいらっしゃいます。
寝てる時、無防備であり床に落ちた時受け身を取れずに衝撃をまともに受けることとなります。場合によっては、その衝撃によって命を落とすほど危険な状態になるのです。赤ちゃんの体は非常に柔らかく大きな衝撃に耐えることはできません。ですからソファーの高さは赤ちゃんにとって危機的状況にあるのです。そのようなソファーに赤ちゃんを長時間、放置するのは危険なのです。
赤ちゃんがいる家庭では気を付けたいソファからの転落事故
赤ちゃんが生まれると、家の中にも様々な危険が潜んでいることに気が付くことも多いです。大人だけで暮らしていた時には何でもないことでも、赤ちゃんにとっては危ないも沢山あります。その1つがソファで、ソファからの転落事故は決して少なくありません。
赤ちゃんがつかまり立ちをするようになると、目を話したすきに勝手によじ登ってしまい、転落することもあるのです。そこで転落事故を防ぐための対策法を紹介します。
ソファに寝かせない
赤ちゃんがねんねの頃には、ソファに寝かせない限り転落することはありません。でも、意外とソファに寝かせてしまい、ちょっと目を離したすきに赤ちゃんが転落していたということは多いのです。
ソファで寛いでいる時に赤ちゃんが眠ってしまったら、起こすのも可哀そうなのでそのままソファに寝かせておくということもあるのではないでしょうか。赤ちゃんは成長が早いので、昨日まで寝返りができなかったとしても今日には寝返りができるようになっていることもあります。
また、手足をバタバタ動かしていたら、体ごと動いてしまって転落するといったことも考えられます。赤ちゃんが昼寝をする時には、必ずベビーベッドやベビー布団などに寝かせるようにするのがおすすめです。
赤ちゃんが成長して歩けるようになると、自らよじ登ったりもします。家事をしなければいけないので、ずっと見守っているのも大変ということもあります。そういった時にはベビーサークル等を活用し、ソファに勝手に近づけないようにするのが効果的です。
高さのないローソファを選ぶ
ソファには色々な種類があり、デザインや素材も様々です。脚が付いているものもあれば、脚のないソファもあります。赤ちゃんや小さいお子さんがいるご家庭におすすめなのは、床から座面までの高さが低めのローソファです。
ソファの高さが高ければ高いほど、転落するリスクは高まります。高さのあるソファから転落すると、骨折したりする危険もあります。これからソファを選ぶ時には、床の延長のように使えるフロアソファなどローソファを選ぶのがおすすめです。
また、ひじ掛け等が木でできていたりすると、その部分にぶつけて怪我をすることもあります。木のひじ掛けなどはない方が安心できます。
背もたれ部分は壁にくっつける
ソファから転落したといっても、座面から落ちたのと背もたれの上の部分から落ちたのではまるで高さが違います。背もたれから落ちる方が、はるかに衝撃は大きいです。背もたれ部分を壁につけておくようにすると、高い位置から転落するのは防ぐことができます。頭が挟まったりしないように、隙間をつくらずピッタリくっつけるのがポイントです。
転落しても怪我を防ぐ対策が重要
赤ちゃんがソファから転落したとしても、必ず大怪我をするというわけではありません。万が一の場合に備えて、怪我をしないようにする対処を行うことが重要です。
床にマットやラグ・クッションを敷いておく
フローリングの床は硬いので、転倒するとかなりのダメージを受けてしまいます。そこでジョイントマットやコルクマット等を敷いておくと、転倒した時の衝撃を吸収してダメージを軽減する効果が期待できます。カーペットやラグでも同様の効果が得られます。
ジョイントマットは赤ちゃん用品店やホームセンター等で販売されており、カラーバリエーションも豊富です。子ども向けのカラフルなものだけではなく、インテリアの雰囲気を損なわないカラーもあります。転倒した時にそなえて、マットやラグを敷いておくと怪我を防ぐことにつながります。
転倒防止リュックを背負わせる
赤ちゃんの頭をガードしてくれるアイテムとして注目されたのが、転倒防止リュックやクッションです。赤ちゃんがリュックのように背負えるようになっていて、後ろに倒れてしまった時にはクッションが頭や背中をガードしてくれるアイテムです。動物など可愛いキャラクターをモチーフにしているものが多く、万が一転倒してしまった時でも大事な頭を保護することができます。
特に転倒しやすい歩き始めたばかりの頃は、転倒防止リュックを背負わせるようにすると安心です。自宅で洗濯もできるようになっているので、衛生的に使用することができます。
ソファから降りる方法を教えておく
赤ちゃんは好奇心がいっぱいで、ソファに登りたがる子も多いです。しかし、ソファに登ったものの、降り方が分からず飛び跳ねたりしているうちに転落してしまうということもあります。赤ちゃんの場合、後ろ向きになると降りやすかったりするので、降りやすい方法を親御さんが一緒にいる時に教えてあげるようにするのが効果的です。
一度、自分で降り方を習得すると、それを繰り返すようになります。自分で安全に降りられるようになりますし、一緒に実践してみるとちゃんと理解してくれることも多いです。
ソファに赤ちゃんを置かない選択も
今まで紹介した方法が面倒だと感じるのであれば、思い切ってソファを置かないという選択もあります。ソファーは、非常に快適な空間を与えますが、 ソファーは比較的大きいので場所を取ります。小さい部屋の中にソファーを置いてしまうと、空間がなくなり部屋自体が非常に狭く感じてしまうのです。そのような狭い部屋の中で赤ちゃんの世話をするということになると精神的に滅入ってしまうこともあるかもしれません。
そのような時にはソファをおかないという選択肢もあります。ソファを置かなければ、部屋が大きく感じることができますし赤ちゃんが高いところから落ちるという危険性もなくなります。
赤ちゃんのおしめを取り替える時には、床になってしまうのであまりゴツゴツしたところに赤ちゃんを置きたくないと言うのであれば、床にカーペットを敷けばそれほど問題はないでしょう。