窓辺のブラインドやロールスクリーン。毎日使うものだからこそ、操作用のひもやチェーンまで安全確認している家庭は少ないかもしれません。
赤ちゃんや幼児がいる家庭では、ひもが首や体に絡まる危険にも目を向けましょう。カーテンを束ねるタッセルも確認したい対象です。この記事では、いま設置している製品の見直し方と、買い替えるときの選び方を整理します。
まず結論|ひもに触れられない環境をつくる
優先したいのは、子どもの届くところからひもをなくすことと、窓辺の足場をなくすことです。 新しく選ぶ場合は、操作用のひもがない製品を候補にしましょう。
- 設置済みの操作コード・チェーンは、対応する留め具で子どもの届かない位置にまとめる
- ソファ、ベッド、椅子など、登る足場をひもの近くに置かない
- カーテンのタッセルを含め、すべての窓を確認する
- 安全部品を使っていても、操作後や模様替え後に状態を見直す
消費者庁は、ブラインド等のひもやカーテンの留め具による窒息事故を注意喚起しています。見守りや声掛けに加えて、触れられない配置を整えることが大切です。消費者庁の注意喚起はこちら。
なぜ危険?床から届かなくても安心できない
操作用のひもやチェーンには、輪になっているものがあります。子どもが遊んだり、近くで動いたりするうちに首や体が引っ掛かると、重大な事故につながるおそれがあります。
消費者庁の資料には、ひもの下端が床に立った子どもの首に掛からない高さでも、近くのソファの背もたれに登ると届いてしまった事故が紹介されています。高さだけで判断せず、「何かに登ったら届くか」まで確認してください。
たとえば、窓下におもちゃ箱を移動したとき、寝室にベビーベッドを置いたとき、ダイニングチェアを窓辺に寄せたときは、ひもとの位置関係を見直すタイミングです。
家の中で確認したいひも・チェーン
- ブラインドの昇降用コード・操作チェーン
- ロールスクリーンやローマンシェードの操作部
- ロール式網戸など、窓まわりの設備に付いたひも
- カーテンを束ねるタッセル・留めひも
リビングだけでなく、寝室、子ども部屋、普段あまり使わない部屋も確認しましょう。製品の前側だけを見て終わらず、側面や後側、家具に隠れた部分も取扱説明書と照らし合わせて点検します。
設置済みのブラインドを見直す4つの手順
1.窓辺の家具と遊ぶ場所を見直す
ひもに近いソファやベッドなどは配置を見直してください。子どもが移動できる椅子や踏み台についても、窓辺に持ってこられることを想定します。遊ぶ場所や寝る場所を決めるときは、家具の上から手が届く位置にもひもがないか確認しましょう。
2.対応するクリップ・留め具でまとめる
コードクリップやコードフックなどは、操作コードを子どもの手が届かない位置にまとめるための部品です。製品によって使える部品が違うため、メーカー名・品番・操作方式を確認し、説明書に沿って使います。
「束ねたから完了」とせず、下に輪が残っていないか、手を伸ばして外せない位置かを確認してください。ブラインドを操作した後は、再び所定の位置にまとめる習慣を家族で共有しましょう。
3.タッセルも点検する
カーテンのタッセルも、子どもが触れられる位置で輪になっていないか確認します。ブラインドだけ対策して、隣のカーテンの留めひもを見落とさないようにしましょう。使わないタッセルは子どもの届かない場所に片付けるなど、留めひもを身近に残さない方法を考えます。
4.部品の欠損・破損はメーカーに相談する
安全部品がなくなっている、外れるべき接続部が固定されている、使い方が分からない場合は、メーカーや購入店へ相談してください。セーフティージョイントを接着したり、自己判断でコードを切って改造したりせず、製品ごとの案内に従いましょう。
安全部品の役割と選ぶときの確認点
| 対策・部品 | 役割 | 確認すること |
|---|---|---|
| コードクリップ・コードフック | 操作コードを届かない位置にまとめる | 製品への適合、収納位置、操作後に戻せるか |
| 対応するチェーン収納・固定部品 | 説明書に沿ってチェーンの位置を管理する | チェーン式への対応、指定の取り付け方法 |
| セーフティージョイント等 | 一定の力が掛かると接続部が分離する | 対応製品、取り付け状態、交換部品の指定 |
| 操作用ひものない製品 | 操作用ひもによる危険を減らす | 本体に子どもが触れられるコードがないか |
タチカワブラインドの案内では、コードを束ねる部品と、力が掛かると分離する部品などが紹介されています。一方、安全部品を使用しても事故を完全に防げるわけではないと明記されています。安全部品と家具配置の見直しを組み合わせましょう。 メーカーの安全対策・対応部品の説明も参考になります。
買い替え・安全グッズ購入の前に
新しく購入するなら、色や遮光性に加えて操作方式を確認しましょう。商品名に「安全」「子ども向け」と書かれているだけで判断せず、操作用コードの有無や安全部品の説明まで見ます。
- 操作用のひもがない方式を選べるか
- ひもがある場合、どの安全対策部品が付属するか
- 取り付ける窓や壁の条件に合うか
- 部品の適合品番と説明書が確認できるか
- 日々の開閉後に、無理なく安全な状態へ戻せるか
Amazonなどで部品を探す場合も、見た目が似ているだけでは適合を判断できません。手持ちのブラインドのメーカー・品番を控え、適合する部品を確認してから選びましょう。一般的なケーブル整理用品と、窓まわり製品の指定部品を取り違えないことも大切です。
購入前にメーカーの無償提供情報も確認
ニチベイは、コード・チェーンを束ねるクリップの無償提供を案内しています。2026年10月10日時点の掲載内容ではメーカー不問の対象製品があり、ショールーム・事業所での提供、配送なしとされています。対象・受け取り方法などの最新条件は、メーカーの案内で確認してください。
今日できる窓まわりのチェックリスト
窓ごとに確認して、気になるところから見直しましょう。家族で担当する部屋を分けると、確認漏れを減らせます。
- 子どもの届く範囲に、垂れ下がったひもやチェーンがない
- 家具に登った場合でも、ひもに触れられない
- カーテンのタッセルを見落としていない
- 製品に対応する安全部品を説明書どおりに使っている
- 操作後にコードをまとめ直している
- 留め具や接続部に破損・欠損がない
- 模様替えや子どもの成長に合わせて点検している
- 帰省先・宿泊先でも窓辺を確認している
よくある質問
何cmの高さにまとめれば安全ですか?
一律の高さだけで判断せず、製品の説明書と子どもの行動範囲を確認しましょう。床から届かなくても、家具に登ると届くことがあります。周囲の足場も含めて見直してください。
セーフティージョイントがあれば対策は十分ですか?
安全部品だけで安心しきらず、ひもを届かない位置に管理し、近くに足場を置かない対策を続けましょう。部品の種類や働きは製品ごとに異なるため、メーカーの説明を確認します。
賃貸で壁に穴を開けられない場合は?
まずは家具の配置と遊ぶ場所を見直し、製品に付属する留め具の使い方を確認します。壁への固定が必要な場合は、管理会社や貸主に相談してください。固定方法が確認できない部品を自己判断で取り付けるのは避けましょう。
まとめ|窓を見るときは、ひもと足場をセットで確認
ブラインドやロールスクリーンの安全対策は、操作用のひも・チェーンを子どもの届く範囲に残さないことから始めましょう。タッセルも点検し、家具配置と製品に合う安全部品を見直します。
まずは、子どもがよく過ごす部屋の窓を一つ確認してみてください。操作後にまとめ直すこと、模様替え後に点検することを日常の習慣にしていきましょう。
あわせて確認したい室内安全対策
窓まわりには転落の危険もあります。ひもの対策を確認したら、関連する場所も見直してみてください。
参考資料
情報確認日:2026年10月10日。安全部品の対応や提供条件は変更されることがあります。使用する製品の最新の取扱説明書をご確認ください。