子供が成長して何にでも好奇心を示し、歩き回る姿はとても可愛いものです。。
しかし、行動範囲が広がることでさまざま危険に遭遇する可能性が高まってしまうことから、保護者としてはより安全管理を徹底する必要が出てきます。
とくに厄介なのが、1歳半を過ぎた頃からドアの開け閉めを覚えてしまうこと。
一度こうすればドアが開くと知ってしまえば、ちょっと目を離した隙に簡単に部屋から抜け出してしまうので、頭を悩ませるかたも多いでしょう。万が一、足を運んだ先で怪我をしてしまったら大変です。
子供の成長はとても嬉しいものですが、入って欲しくない部屋、出て行って欲しくない玄関への対策はしっかりと行わなければなりません。
家の中でも油断できない子供を危険に晒さないためのドアの対策
家の中にも子供に近づいて欲しくない部屋はたくさんあります。勝手に歩き回って近づかないように、安全な部屋に留まってもらえるようにドアにちょっとした工夫をしておきましょう。
要するに、ドアレバーやドアノブに触れさせないか、触れても簡単にドアが開かないようにしてしまえばいいのです。
部屋に閉じ込めたり追い出しているようで気が咎めてしまうかもしれませんが、何よりも子供の安全のため、自身で身を守れるように成長するまで、大人としてきちんと管理してあげることが何よりも大切になります。
子供の手が届かないようにドアレバーを上向きに付け替える
昨今の住宅の室内ドアの多くが、引き下げるだけで簡単に開くドアレバーとなっています。大人としては移動が楽なのですが、それは子供にとっても同様。仕組みが単純だからこそ、手を引っ掛けてしまえば簡単に開けられてしまうのが少々厄介です。
そんなドアレバーは大抵水平に取り付けられていますが、これを縦に付け替えてしまうという方法が小さな子供を持つ保護者の間で話題になっています。ドライバーがあれば方向を変えることができますので、ちょっとしたDIY感覚で対策できる上、お金がかからないのがメリットです。
ドアレバーはビスで留められているだけですので、プラスドライバーを使うことすぐに外すことできます。一度分解して再度取り付ける際に90度回転、持ち手が真上に来るように設置するだけでOKです。5分から10分ほどの作業ですし、これで子供が背伸びをしてもドアレバーに手が引っ掛けられなくなります。
もっと大きくなるとさすがに手が届いてしまうようになりますが、歩き回り始めたくらいの子供ならこれで十分です。
100円均一ショップのドアストッパーが危険から守る対策に大活躍
手先が不器用であまり手の込んだことをする自信がない、そんなかたには100円均一ショップでも手に入る、床とドアの隙間に入れてドアを固定させるドアストッパーを利用することをおすすめします。
利用方法もいたってシンプル、ドアが閉まっている状態で手前側にドアストッパーを差し込んでしまうだけで、子供が力を入れても開かなくなります。この際に隙間への入れかたが緩いと効果がありませんので、足で押し込んでキツめに差し込むようにしてください。
この方法ならドアに設置されているのがドアレバーでも回転させるタイプのドアノブでも通用します。力が弱い子供はドアストッパーの存在に気がついても手で取り除くことができないので、開かないとわかれば諦めるようになってくれる可能性大です。
ただし、あまり力を入れてストッパーを入れ込んでしまうと、ドアを破損したり塗装がハゲてしまうことがありますので気をつけましょう。選ぶ際には、滑りにくいように表面がギザギザしているものがおすすめです。
しかし、ドアストッパーでは実はヒンジ側の隙間の安全確保ができません。
最近になってこのヒンジ側を守る「はさマンモス」というおすすめ商品が出てきました。
上記リンクに情報をまとめておきましたので是非チェックしてみてください。
子供が指を挟む危険から守る引き戸ストッパーも重要
部屋の仕切りが開閉タイプのドアではなく引き戸の場合、さらに簡単に出入りができてしまいますし、勢い余って誤って指を挟んでしまう可能性も高まります。
大怪我に繋がることはほとんどありませんが、痛い思いをさせないためにもやはり引き戸をロックできるようにしておくに越したことはありません。
引き戸ストッパーはレールの溝に嵌めこむタイプ、引き戸に装着する強力粘着タイプなどさまざまな種類がありますので、安全に利用できてかつ見た目を損なわないものを慎重に選びましょう。
子供が勝手に家から出て危険に遭わないようにする玄関ドアの対策
部屋の中の移動よりもさらに怖いのが、勝手に玄関ドアを開けて外に飛び出していってしまうケースです。子供がいつの間にか外出していて出先でトラブルに遭遇するという話しは決して他人事ではありません。
少し大きくなって、4歳、5歳頃になったら特に危険。鍵をしっかり閉めていても勝手に開け出て行くことがあります。
子供にとってはちょっとした冒険で近所をフラフラとしているだけでも、保護者にとっては命が縮まる思いです。だからこそ、部屋の中以上にドアに安全対策を施すことが必要になります。
子供が触れられない高い位置に補助錠を取り付ける
玄関ドアの安全対策として最低限1ドア2ロック、1つのドアに2つ以上の鍵を取り付けるようにすることが推奨されています。
一戸建てにしろ集合住宅にしろデフォルトで2つ以上の鍵がある家がほとんどでしょうが、この補助錠をもう1つ、子供の手が届かないところに取り付けるのがおすすめです。
持ち家であれば鍵屋に依頼をして適宜取り付け工事を行ってもらうことができますが、ただ、賃貸住宅だと大家や管理会社に許可が必要になるなど、鍵を増やすことが難しい場合があるでしょう。
こうした際ににも、ドアや周辺の壁に穴を開けることなく取り付けることができる補助錠が売られていますので、積極的に活用をしてください。ドアの隙間に挟み込むだけで設置が可能ですので、子供が弄ることができない玄関ドア上部につければ安心です。
鍵が増える分、開け閉めが面倒になってしまいますが、すぐに慣れます。
鍵を管理できるセーフティサムターンを利用する
セーフティサムターンは子供の安全対策としてはもちろん、徘徊する危険性がある認知症のかたの安全を守るためにも、ピッキング対策やサムターン回しによる空き巣被害などの防犯対策にもなりますので、設置をしておいて損はありません。
玄関ドアに取り付けられている補助錠の1つで、従来のサムターンキーはつまみを捻るだけで鍵を開けることができますが、セーフティサムターンは鍵穴にキーを差し込んで開け閉めできるように切り替えが可能なものです。
普段はつまみで施錠をして、子供がイタズラをして勝手に出て行ってしまうことがないように、家の内側からも鍵をかけて出られないようにすることができます。
メインキーと別々のものにして、大人だけがセーフティサムターンキーを管理できるようにしておけば安心です。
鍵をいくつも管理するのが手間であればデジタルロックに切り替える
鍵を増やす、子供の手が届かないところに取り付ける、単純で確実な方法ではありますが、増えた鍵の分だけ管理が大変、なくしてしまったときの対処にも苦労をしてしまいます。また、慎重に管理していても賢い子供なら鍵を持ち出したり、台を使って高いところにある鍵を開けてしまうかもしれません。
こうした場合には、思い切ってキーレスタイプの電子ロックに切り替えてみるという方法もおすすめです。
鍵と鍵穴ではなく、暗証番号で開け閉めをすることになるので手間がかかる鍵の管理は不要になりますし、昨今の新しい物件でも多く取り扱われているタイプのロックになります。
外からだけではなく室内から開錠をする際にも暗証番号を利用できるように両面タイプを設置すれば、番号さえ知らせていなければ子供が玄関から出て行ってしまうということにはなりません。
また、外から開ける時と中から開ける時で暗証番号を変えることができますので、少し大きくなった子供にとっても不便を強いるものものではありません。
こうした電子ロックキーは見た目を損なう硬いイメージになってしまうことも懸念されていますが、昨今では需要が高まりデザイン性に優れている、一般家庭の玄関にもマッチしたものが多くなりました。
これまで利用したことがないがないかたにとってはハードルが高いかもしれませんが、店頭でも実際に試してみることができますから、外観を損なわないものを選ぶことが可能です。
さらにドアの管理だけではなく、同じように窓も勝手に開けられないように、鍵やストッパーを駆使して対策をすることをおすすめします。
思わぬところから外に出たり、締め出したはずがこっそり入り込んでいたりするのが子供です。家庭では、常に彼らの守るための安全に気を配ることが大切になります。
子供がドアに指を挟む事故は沢山起きている
最後に、子供がドアに指を挟んでしまって事故になったケースをいくつか紹介します。
幼稚園から自宅へ帰ってきて、後部座席に置いてあった荷物を取るため運転席から降り、後部ドアを開けて荷物を持ちました。子どもは当時5歳で、活発なこともあり、助手席から運転席に移動して車から出ようとしていたのです。そして、運転席に座ったまま私に何か話しかけてきました。きちんと話を聞いてあげようと、一旦後部ドアを閉めました。その途端、「ギャー」という叫び声に驚いて急いで確認すると、子どもの手が後部座席のドア付近にあり、すぐにドアを開けました。泣き叫んでいる子どもに謝りながら指を確認すると、中指と薬指に挟まった跡があり、凹んだところが真っ青になっていました。急いで自宅へ入り、指を氷で冷やし、子どもを落ち着けるために抱っこをして、泣き止むのを待ちました。近くの整形外科へ行こうと携帯で電話を掛けようとしたところ、子どもが落ち着いてきたので、もう一度指を確認することにしました。冷やしたので指は赤くなっており、青くなったままじゃないことに安心しましたが、折れていると大変なので、子どもに「グッパして」とグーとパーが出来るか確認したのです。すると、指が問題なく動き、多少痛いと言ってはいましたが、病院に行くのを嫌がったので、しばらく様子を見てみることにしました。冷やすのは継続したまま、子どもが遊んでいるのを見ていましたが、特に痛がったり、指を使うのを嫌がったりもしなかったので、病院へは行きませんでした。その後、指の変形もなく、指も不自由なく動いているので大丈夫だと判断し、今に至ります。それからは、子どもが降りるときに毎回、「手の場所に気を付けて」と声掛けをしています。子どももですが、私もトラウマになってしまい、荷物がある時は子どもを先に降ろすか、先に荷物を降ろすときは子どもに「そのまま動かないで」と座らせたままにし、声を掛けながら降ろすようになりました。その後同じようなことは起こっていないので、間違いではないと思います。
当時小学4年生くらいだったと思います。その日、学校が終わって歯医者の予定があったので車で歯医者さんにいきました。
歯医者さんに着いて、車を降り、ドアを閉めた時にハプニングが起こりました。自分で自分の指をドアに挟んでしまったようです。片手をドアの淵に添えた状態で、反対の手でドアを閉めてしまうということに…指は出血で爪のなかが赤黒く染まっていきました。痛みに悶えていたので急遽、行き先を歯医者から病院へ。
こんなまぬけなアクシデントはそうそうないかと思いますが、車のドアを閉めるときは距離をとって、気をつけてください。
娘が6歳の時のことです。夏祭りに車で行った帰り、車に乗り込もうとしたその時です。旦那さんがバタンと車の扉を閉めた時、娘の大きな泣き声が響きました。「どうしたの?」と驚いて駆け寄ると、「指を挟んだ。」と泣きながら手を抑えていました。急いで家に帰るとまず指を冷やし、湿布を貼りました。翌日の月曜日に接骨院へ行きレントゲンを撮ってもらうと、骨にひびが入っていました。治療を終え、家に帰り車に乗り込むときは扉が閉まる場所には手を置かないようにと子供と約束して、旦那さんとは子供が乗り込むときに扉を閉めるときは注意をしようと話し合いました。その後、同じような事故は起きていません。
当時の子供の年齢は2才、場所は実家の和室で昼ごろです。子供がふすまを開け閉めして遊んでいたのですが、ふすまをしめたタイミングで急に泣き出しました。ちゃんと見えていなかったのですが、指を挟んだようでした。幸い骨折などはしていなかったですが、赤くなり腫れていたため、アイシングしました。しばらくしたらケロッとしていました。防止措置などは特に何もしていません。子供も学ぶので、痛い思いをしたら2度は繰り返しませんでした。[
弟が指を挟んで怪我をしたのは4歳の頃でした。
私は自宅のドアを閉める時、最後に手を放し、ドアが勢いで勝手に締まるのを待つ癖がありました。当時もその癖で閉めてしまい、ちょうどドアの近くにいた弟が指を挟んでしまいました。
幸い骨を折ることはありませんでしたが、爪が割れて出血を起こしました。
その事故について、私は父にこっぴどく叱られました。その後、自宅や外出先問わず、ドアを閉める時は最後まで手で持って閉めるようになりました。その癖は想定外の音が鳴るのを防ぐのにも役に立っており、よい教訓になっています。
子どもが小学校低学年だった時に、5,6人の友達が我が家に遊びに来ていた時のこと。男の子ばかりだったのですが、徐々に遊びがエスカレートして、家中を走り回って追いかけっこが始まりました。私は食事の準備をしていたので、「止めなさい」と注意しつつ子どもたちの様子をよく見ていませんでした。すると突然大きな叫び声と鳴き声が。慌ててその部屋に向かうと、鬼ごっこをしている最中に、1人の子どもが鬼が部屋に入ってこないようにとドアを閉めたそう。その際に我が家の息子がドアに指を挟んだようでした。人差し指から小指まで皮が剥けて血が出ていて、赤い状態に。「骨が折れているかも・・」と思ったので、できるだけ動かさずに冷やして病院に走りました。幸い骨には異常なく、打撲と擦り傷で済みました。それからは友達が遊びに来る時には、子どもたちが行き来する部屋のドアに、ドアストッパーを挟んで閉まらないようにしました。
やはり室内、そして車のドアへの指挟みが多いようですね。
どちらも注意する事は大切ですが、ドアは危険だよという教育をしておくことが事前にできることとして何より大切でしょう。
その一環としてはさマンモスなどのカバーを取り付けて教えていくことが子供にも伝わりやすく良いのではないでしょうか。
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